
美容を専門とし皮膚科・形成外科医として長年の経験を積んできました。長年培ってきた「経験」と「熟練の技術」そして、なによりも貴方を思う「こころ」が最新鋭の機械性能を最大限活かせるのです。
このしみの原因はメラニン色素の工場
メラノサイトが真皮に迷い込んでしまうことです。
なぜ本来表皮にあるべきメラノサイトが真皮に
できてしまうのか、この点に関してはまだ完全には
判明しておりません。
しかし、このカラクリがわかったので、
治療は可能です。
真皮にあるこのメラノサイトまたはメラニン色素を
除去できれば、このしみは解消できます。
肝斑とこのADMはひじょーに似ています。
両頬に対称的に、おでこにも同じようにできます。
そして30代以降に出てくる。
女性ホルモンが影響している。
・・・そのため判別がすごく難しいです。
しみを専門としていない先生
あるいは皮膚の専門家でも
判別がつきかねることもあります。
ですが、
みなさんでもある程度参考になる見分け方を
こっそりご紹介してみます。
ADMはメラニン色素が真皮にあります。
肝斑はメラニン色素が表皮あるいは真皮の
ごく表層にあります。
保毛尾田保毛男氏を想像してみてください。
昔のテレビ番組のコントでよく活躍していました。
若い人はしらないかなぁ
ひげ剃りあとのほっぺたが青いお方です。
髭は黒いのに
肌は肌色なのに
ひげを伸ばしていると青くないのに
剃るとなぜ青いのでしょう?
黒い毛が剃られると
毛は皮膚の中に埋もれます。
髭は深剃りが基本ですから、
髭の切り口は真皮の位置に来ることになります。
黒いもの(毛、あるいはメラニン色素)が真皮にあると、
皮膚というフィルターを通して
表面から見てみると、その皮膚は青く見えるのです。
肝斑は色素が表面に近く、茶色に見えます。
ADMはしみが青みがかって見えます。
この色調の違いが最大の特徴であり、
大きな判断材料になります。
ほかにもポイントはありますが、
今日はこのあたりで・・・
次は唇のほくろ?しみ?について書いてみます。
またの名を後天性真皮メラノサイトーシスといいます。
とその前にちょっと失礼して
先生どーもお疲れ様です。
サーマクールは本当にすごいですよねぇ、
続きまたよろしくお願いしまーす。
あと
この間の串揚げ屋、やっぱりおいしいですねぇ。
特に特大のアスパラの1本揚げが良かったです。
野球のバットみたいな大きさでしたね!!
(注:嘘、大げさ、紛らわしい表現です)
もちろん、有名ブランドの牛君や小魚も
美味しゅうございました。
ぜひまたよろしくお願いします。
さてさて
ADMですが、
アクワイヤード ダーマル メラノーサイトーシス
略してア ダ メ、ADMとなります。
しみの小話で少しふれましたが、
皮膚は一番表層、角質を作る
汗腺、皮脂腺、毛根、感覚器、神経、血管などを含む
この二つで構成されております
メラニン色素の工場(メラノサイト)は表皮と真皮の間
表皮の最下層に角質細胞40個に1個の割合で
均等に配置されています。
そしてその人の肌色の分の、メラニン色素を常に生産
配布しているわけですが、
なぜか、このメラノサイトが真皮にできてしまう。
これがこのシミの原因です。
遅発性両側性太田母斑様色素斑
これが正式名称です。
しみの1種ですが、
これは肝斑との鑑別が非常に難しいしみです。
肝斑と同じような見た目で、
同じようにほほを中心に左右対称的に出現します。
肝斑も最新の肝斑レーザーで、
レーザー治療可能となりましたが、
いままではレーザーは禁忌でしたから、
このADMもしばしば、肝斑と間違われて、
レーザーを当てずに様子を見られることがあります。
しかしこのADMは
レーザーしか効かない特殊なシミです。
次回はこのADMについて、少し
書いてみます。
肝斑レーザー
ホームページの方にも
新しいページが追加されました。
ぜひ一度ご覧になってみて下さい。
肝斑がレーザーで治療可能・・・となると
すべての色素性疾患(しみ)がレーザー治療可能
と言っても過言ではありません。
そうなると
診断をつけること
肝斑のあるなしを見極めること
レーザーの可否を判断する必要はなくなる!?
ぜーんぶこのレーザーでOK?
もはや医者いらず?
でもそんなことはありません。
おそらく、まだ存在価値はありますとも
あるんじゃないかな
ありうるんじゃないかな・・・
まあ覚悟はしておくか・・・
でもでも
やはりそれぞれのしみに合ったレーザーがありますし、
それぞれに長所・短所があります。
同じレーザーを使うにしても、全く同じ設定ではなく、
その方にあったレーザーのパワー、エネルギー
照射方法がありますし、
マシンの性能を最大限引き出すのは使い手次第です。
なんてちょっと自分で自分の首を絞めている気もしますが、
すこしでもマシンの最大効果の片鱗を
お見せできるよう
今後も努力してまいります。
アクネ菌
赤く腫れる原因です。
皮脂をえさにして、増殖します。
アクネ菌は特別なバイ菌ではなく、どこにでもいる
常在菌(健康な皮膚に常に存在している)です。
つまり、誰もがニキビができうるわけです。
しかし、実際にニキビができやすい人と、全然できない人と
いますよね、
すごく油しょうなのに、ニキビがない
あるいは乾燥肌なのに、ニキビができる。
違いは何なんでしょうか?
体質です。
(これまた根拠がないのにみょうに説得力を持つ
不思議な言葉ですね。納得しちゃいますよね!?
体質で済ましてしまうのは少し忍びないので、
少し説明をしてみます。)
諸説ありますうち、ひとつの理由づけとして
そのままの皮脂ではなく、変化した(酸化など)脂質(油分)を
ニキビ菌は好むのです。
あるいはそういう環境で良く育つのです。
そのような条件がありますので、
油がたくさんあっても、繁殖できる環境ではなかったり、
(湖みたいにお水は豊富にあっても、水の上に家は建てれない)
あるいは乾燥した砂漠地帯だけど
毛穴(洞窟)の奥深くまで行ってみると
適した脂質(オアシス、居心地のいい住処)が見つかる。
そういう条件がうまく合致すると
増えると思われます。
皮脂
あぶらです。
乾燥のブログでもふれましたが、
皮脂自体は、落としたほうがいい汚れに近いもの
である一方、皮膚のバリアを担う重要な成分です。
しかし、毛穴の狭くなった状況になると
皮脂分泌はスムーズではなくなり、白ニキビができる。
適度に皮脂膜が形成された状態であれば、
皮脂はそれ以上作らなくてもいいんですが、
世の中、親切な人、勝手な人、そして
おせっかいな人など個性は人それぞれですから
皮脂をたくさん作る人もいますね。
皮脂分泌を盛んにするおもな原因は
男性ホルモンです。
男女とも性ホルモンはそれぞれ
釣り合ったバランスのもとに持っています。
その天秤が様々な要因で、傾いたりすると
皮脂腺への刺激となり、分泌が活発になります。
そのバランスをおかしくするのは、
ストレス、睡眠不足、疲れ、生理などなどです。
今から20年ほど前までは、ストレスそのものの
概念すらない時代でしたから、
ストレス・・・
これまた非常に便利な言葉で、
この人のせいにすれば、たいていのことは
丸くおさまってしまう、便利屋さんですね。
また脱線しましたので本題へ、
主要原因がホルモンですから、
ピルなどのホルモン剤の内服で
皮脂分泌は劇的に制御され、ニキビはできにくくなります。
しかし、性周期あるいは、
女らしさ、男らしさを形作るのが性ホルモンですから、
性ホルモン剤の内服は、さまざまな副作用を生じます。
ですから、ホルモン剤以外で、
皮脂腺に対して、その働きを整える作用のあるものを
使って対処したいですね。
ホルモン以外の有効な手段
それはビタミン剤です。
特にB2、B6は皮脂分泌を調整してくれます。
サプリメントですが、ニキビという病気にたいして
保険適応になっているくらい効果の認められた手段です。
実はビタミンB群は十数種類あり、Bコンプレックス
と言われており、互いに助け合うことで
最も効率よく機能しますので、
Bコンプレックスを摂った上で、
B2B6も多めにとると、効率がさらにアップします。
榊原先生の書き込みが始まりました。
どーもお久しぶりです。先生。
初回のテーマは日焼けのお話です。
そーですよねぇ、日焼けはいけませんですね。先生。
みなさんも気をつけましょう~美白ですよ~
僕も診察の時は、いけませんよ~
日焼けは。。。
と褐色の肌で患者さんにお話ししてます・・・
偶然僕も沖縄行きをしていまいして・・・
二人とも医師が黒い・・・(大丈夫かしら)
先生も僕も悪気はありませんので・・・
(シミ)できたらすぐ取っちゃおうという油断の産物ですかねぇ。
僕は海、先生はもっぱらゴルフで
あちゃ~・・・になってしまいます。
さてさて
今回はもう少し肝斑の小話をしたいと思います。
以前肝斑は炎症性の色素沈着と考えられていると
書きました。
何となく雰囲気は伝わったかなぁ
と思っていますがいかがでしょう?
もう少しわかりやすい例があるので、ちょと
かいてみます。
もっとも典型的な肝斑は
両頬に左右対称にいわゆる【くすみ】として出現します。
くすみですから、何となく
モヤモヤと色が濃いのです。
明らかに肌色:茶色の境界とわかる
感じはないんです。
しかし
もっとも典型的なタイプ
両頬の肝斑、
かがみを手にとって良く観察してみてください。
ほほの上あるいは目よりにある
【下まぶた】
この部分には、わりと、というかくすみはない
という人多くないですか?
ほほと、下まぶたとを分けて考えてみるとき
その境界、まさにそこで
くすみのあり・ナシが見分けられないでしょうか?
まるで、境界線が引かれているように・・・
なぜ境界線ができるのか
それは、下まぶたの皮膚は後ろ側が目玉ですから
ゴシゴシこすれないんです。
一方、頬は後ろに固い頬骨があり、
ヨーク皮膚をごりごり擦れるので、
摩擦をたくさん受ける部分と
受けない部分にはっきりとして違いが出てくるのです。
ひふにかかる炎症の強さの差で
こういった特徴が生まれる。
つまり、この特徴も皮膚への慢性刺激が原因
と考察される理由なのです。