美容を専門とし皮膚科・形成外科医として長年の経験を積んできました。長年培ってきた「経験」と「熟練の技術」そして、なによりも貴方を思う「こころ」が最新鋭の機械性能を最大限活かせるのです。

肝斑

従来不可能だった肝斑への新しいレーザー治療です。

肝斑レーザー治療例

肝斑治療例:治療前 肝斑治療例:治療後

肝斑レーザー治療施術料

肝斑レーザー治療 ¥21,600

肝斑に関して

肝斑とは

肝斑とはしみ・くすみの一種で両頬に左右対称に現れる、ぼんやりとした淡く茶色に見える色素斑です。見た目が肝臓の形に似ていることが由来といわれており、肝機能障害や肝臓病とは無関係です。

しみ・くすみと一言で言ってみても、実に多くの色素斑があり、医学的には色素性疾患と総称され、最も頻度の多い老人性(日光性)色素斑のほか、遅発性両側性太田母斑様色素斑、雀卵斑、炎症性(炎症後)色素沈着などのものがあります。その他にも先天性母斑症(生まれつきのアザや、生後まもなく発症するアザ)として太田母斑、扁平母斑、異所性蒙古斑などがあり、これらの母斑症はレーザー治療が保険適応となっています。

それぞれの色素斑には特徴があり、治療方法も異なります。治療方法の選択が適していないと治療効果がほとんどない場合もあるため、診断に際しては専門の医師による視診が不可欠です。生検という組織の病理検査(細胞の検査)をすることで診断を確定することも可能ですが、顔など目立つ場所での細胞の検査は傷を残すことを考慮すると、通常行われません。

典型的な肝斑の外見上の特徴は

両頬に対照的にある(ひたいや唇の周りに出ることもあります)
肝斑の部分と健康、正常な部分との境界がはっきりしない、もやもやとしている
妊娠や出産、月経などにより色調が濃くなったり薄くなったり変化する事がある

肝斑発生のメカニズム

肝斑はその他のシミと異なり、10代後半から60歳くらいまでの女性のみにできるシミです(30〜40代女性に最も多く、極めてまれに男性にできる事もあります)。女性の性周期に伴って、色調が変化することがあり、妊娠や出産、閉経などにより肝斑が出現あるいは消退する事がしばしばあります。これらの特徴から、肝斑は女性ホルモンの影響を強く受けているシミと考えられています。

ストレスや睡眠不足、生活習慣の乱れによっても、ホルモンバランスは影響を受けますので、肝斑発症や、肝斑の悪化などの影響が考えられます。

紫外線や、接触皮膚炎(かぶれ)などの皮膚炎も色調の変化に影響しますし、メイク・メイク落としの際に皮膚をこする、たたくなどの物理的な刺激も皮膚に炎症を起こすと考えられ、肝斑発症の引き金になると考えられています。

従来からの肝斑治療方法

湿疹、かぶれ、虫刺され、火傷などの直接的な炎症作用やホルモンバランスの乱れなどの原因により皮膚に炎症が生じ、その結果、メラニン色素が常に過剰に作られ、肝斑は生じると考えられています。このため肝斑を治すには、肝斑を形作っている皮膚の炎症を鎮めることが治療の目標となります。

肝斑の部分に限らず、日々のお化粧・メイク落としの際に皮膚を必要以上に刺激しないように気をつけることが重要です。洗顔はよく泡立てた泡による洗顔を行い、直接指で皮膚に触れることは極力避けるようにします。洗顔後タオルで、顔を拭くときも皮膚をこすらないようにそっと水分を吸収させて拭き取るようにします。

紫外線対策はサンスクリーンの塗布だけでなく、特に日差しの強い日には目からの刺激をさえぎるためサングラスの着用も勧められています。

乾燥肌の改善のための保湿や、湿疹やかぶれなども早期に治療することが大事です。女性ホルモンによる影響に対して、ホルモン剤の内服が試みられることもありましたが、副作用を考慮すると誰でも簡単に行える治療ではなく、一般的ではありません。

生活習慣に対する注意の他には飲み薬と塗り薬が一般的に行われます。トラネキサム酸はもともとシミの治療薬ではありませんでしたが、内服している多くの女性のシミがうすくなったことから、肝斑に対して効果があることが分かり、現在では処方箋の必要ない一般薬としても販売されています。

ビタミンCはその強力な抗酸化作用と美白作用からこのトラネキサム酸と一緒に処方されることが多いです。特に持病のない方や病気療養中の方でなければ、この2剤は安全に継続でき、広く行われています。またグルタチオンという解毒・デトックス作用をもつ内服薬も肝斑の炎症を鎮める効果があり、処方されています。

トラネキサム酸やビタミンCなどの有効成分を直接皮膚のメラノサイト(メラニン色素の工場)に浸透させるイオン導入や超音波導入などの導入療法が効果的な場合もあります。塗り薬としては、メラニン色素の産生を抑制するハイドロキノンや、メラニン色素の排出を促進するトレチノインなどが行われますが、副作用としての皮膚の赤みや、薬剤そのものに対するアレルギーなどが問題になる場合もあります。

内服や外用剤などの継続で徐々に薄くできることが多いですが、治療に対する反応には個人差が強いため、治療期間には大きな差があります。

肝斑とレーザーに関して

肝斑に対するレーザー治療はやってはいけない(禁忌)というのが従来までの常識でした。なぜ、やってはいけないのか?それは、効かないからです。肝斑はシミ取りレーザーではとれません。取れないだけでなく、レーザー照射によりしばしば悪化します。

シミ取りレーザーはメラニン色素を含む角質細胞そのものを破壊し、新たな角質細胞に置き換えることで、シミを取ることができます。ターゲットはメラニン色素ですが、それを含む角質細胞をすべて同時に破壊するため、レーザー照射をした部分の皮膚へ大きな炎症が発生します。

肝斑の本質は皮膚の炎症ですから、レーザーで一時的にメラニン色素が減ったとしても、すぐに炎症の影響により色素が活発に産生されてしまいます。肝斑は一瞬薄くなってもすぐに元に戻ってしまい、時にはより色濃く悪化してしまうこともあります。

最近まで、さまざまな波長のレーザー治療が試みられましたが、有効なレーザー治療はありませんでした。

レーザーで肝斑を治療する際のポイント

最新の研究により、肝斑に対してもレーザー治療が有効な事が明らかになりました。新しい肝斑レーザーの特徴は角質細胞を破壊せず、細胞の中にあるメラニン色素だけを破壊し、皮膚にあたえる炎症を最小限に抑える低出力レーザー照射にあります。

従来の角質細胞を破壊してしまう強力なレーザーパワーよりはるかに低いエネルギーで照射することにより、かさぶたを作らず、今ある肝斑を悪化させることなく色調を徐々に薄くすることができます。

肝斑レーザー治療の実際

肝斑レーザー治療ではカサブタができたり、数日赤みが持続してしまうような大きなパワーでは照射しません。通常のしみ取りレーザーで使用するよりもパワー設定は非常に弱いため、痛みはほとんどありません。チクチクとした感覚はありますが、麻酔は不要です。照射後はすぐにアイスパックで冷却を行い、数分で赤みも消失しますので、メイクして帰宅いただけます。

治療はなるべく2週~4週に1回継続して行い、5回〜10回程度の治療が目安となります。

肝斑は茶色く見えるものがほとんどですが、少し青みがかった真皮性肝斑という特殊な肝斑もあり、肝斑レーザー治療に対する反応性も異なります。茶色、青色調、紫色調など色調の度合いにより、また、肝斑の濃淡に応じて最適なパワー設定を調整してレーザー照射を行いますが、治療に必要な回数や改善の度合いには個人差があります。

総合的な肝斑治療

肝斑の原因は上記のようにさまざまであり、治療や予防に際して皮膚を必要以上にこする癖やホルモン剤(ピル)を内服している等、原因として疑わしいものがある場合は改善が必要です。トラネキサム酸やビタミンCの内服治療を併用することも重要です。これらの基礎療法を行った上で、肝斑レーザー治療を行います。レーザー治療単独で肝斑を改善させるには限界があります。従来から行われている治療を併用して、総合的に治療を行うことが重要です。

肝斑レーザー治療のワンポイントアドバイス

肝斑の程度には大きな個人差があり、またその原因も複雑に絡み合っています。原因を解明しその方の肌質にあった治療法を医師と相談しながら治療を受け、日常生活においても「泡立て洗顔」「日焼け止め」等日常生活のなかにも対策をとりいれることが非常に重要です。

肝斑レーザー治療に関するQ&A

Q01::市販の内服薬を続けていますが変化がないように思います。続けたほうがよいでしょうか?

A01:肝斑ではないかもしれません。肝斑に似たしみも多く、専門医による適切な診断を受けることが重要です。

Q02:肝斑レーザー治療は痛くないですか?

A02:低出力照射ですから、シミ取りレーザーのように強くはじかれるような痛みはありません。チクチクとした感覚はありますが通常、麻酔は不要です。

Q03:レーザーは肝斑に良くないと聞きますが、肝斑レーザー治療は大丈夫ですか?

A03:肝斑レーザー治療は、肝斑治療のために設定された低出力レーザーです。通常、適正なレーザー照射で悪化することはありません。

Q04:肝斑レーザー治療は肝斑以外のしみも取れますか?

A04:肝斑レーザー治療は肝斑治療用の低出力レーザーです。肝斑以外の色素斑には大きな改善は見込めませんが、肝斑レーザー治療の全顔照射は顔全体の色調・トーンを明るくする効果が期待できます。
榊原クリニックでは各種レーザー機器(QスイッチNd-YAGレーザー・Qスイッチアレキサンドライトレーザー・ロングパルスアレキサンドライトレーザー・ジェントルレーズ・ジェントルMAX)を取り揃えておりますので、それぞれの色素斑に適した最適な治療方法をご案内いたします。

Q05:肝斑レーザー治療ですぐに肝斑が薄くなりますか?

A05:肝斑の改善のためには数回の治療が必要であり、すぐには薄くなりません。肝斑レーザー治療単独で有効な場合もありますが、イオン導入などの併用療法を行うことがより効果的です。

Q06:肝斑レーザー治療後はメイクして帰れますか?

A06:はい。メイクして帰宅できます。

Q07:毎週決まった曜日に通えません。日にちがあいても大丈夫でしょうか?

A07:数日のずれであれば、間隔があいても治療効果に影響はありません。

Q08:スポーツが好きで、予防しても日焼けしてしまうことがあります。影響はありますか?

A08:肝斑に限らず、ほとんどの色素性疾患は紫外線により悪化します。治療中の日焼けは治療効果を大きく落とします。紫外線よけの対策をしてください。

Q09:肝斑レーザーの後にイオン導入はできますか?

A09:可能です。レーザーの作用により、一時的にバリア機能が低下していますから、より効果的です。

Q10:肝斑レーザー治療とジェントルレーザーは同日に可能ですか?

A10:同日の治療は差し支えありません。ただ、肝斑の程度によりますが、ジェントルレーザーは肝斑に悪影響な場合があります。肝斑の部分に対するジェントルレーザーの治療が可能かどうかは診察の際にご相談ください。

Q11:肝斑レーザー治療とヒアルロン酸は同日に可能ですか?

A11:はい、差し支えありません。ボトックスも問題ありません。

Q12:肝斑レーザー治療と血小板治療は同日に可能ですか?

A12:はい、問題ありません。多血小板血漿療法(ACR、PRP)は肝斑レーザー治療との併用療法がより効果的なので、同日施行がお勧めです。

Q13:肝斑レーザー治療の後に、ジムトレーニング、サウナ、エステ、お酒は大丈夫ですか?

A13:はい、すべて差し支えありませんが、レーザー照射部の皮膚を掻いたり、強くこすったりすることは避けて下さい。

肝斑レーザー治療使用機器

肝斑治療で利用する Nd-YAGレーザー

Qスイッチ
Nd-YAGレーザー