
美容を専門とし皮膚科・形成外科医として長年の経験を積んできました。長年培ってきた「経験」と「熟練の技術」そして、なによりも貴方を思う「こころ」が最新鋭の機械性能を最大限活かせるのです。
日焼けや年齢の積み重ねは
あまり関連がありません。
字のあらわす通り
炎症による色素沈着・シミであります。
肝斑もこのシミの一種、親戚と言えます。
炎症とは
わかりやすく言うと
皮膚が赤くなることです。
蚊に刺された
かぶれた
打撲した
こすった
要因、原因は様々ありますが
外からの刺激
外的な物理的な刺激が加えられると
その部分で反応が起きて
皮膚が赤くなります。
これが皮膚の炎症です。
内面的な精神的な刺激が加えられ
顔面が紅潮したりするのは
興奮、体温・血圧の上昇に伴って
毛細血管が開いて
血液の循環が良くなている状態として生じており
炎症ではありません。
皮膚というのは
炎症が生じてしまうと
その度合い、強さにもよるのですが
のちに、メラニンをたくさん作ってしまうのです・・・
小麦色の肌
日焼けもこの炎症性色素沈着です。
紫外線という
刺激により、皮膚がやけどを起こし
炎症します。
その後メラニンの産生が増えて
皮膚を黒くするのです。
シミの話で紹介しました
しみ・くすみと称されるものの1種です。
少し異質なシミと言えます。
英語ではPIHと呼ばれます。
Post-Inflammatory Hyperpigmentationの頭文字です。
このものは、
老若男女問わず、いつでも、だれでも生じることがあります。
分かりやすい例として
膝の裏、足のつけね(ソケイ部)など
色白の人でも少し色素沈着(色が濃い)していますね。
これも一種のPIHと言えます。
次回、このPIHについて
少し噛み砕いてみます。
血管腫
血管由来の組織からなる腫瘍できものであります。
イチゴ状血管腫、クモ状血管腫、海綿状血管腫、単純性血管腫
などなど
さまざまな名前の血管腫があります。
その見た目、形態から
命名されているものが多く
皮膚表面に見えているため
外見上の問題となるほか
成長に伴って、徐々に大きくなっていくものもあり
早期から治療を開始したほうが良いもの
もあります。
上記の血管腫ではなく
時の流れにより誰しもできる血管腫があります。
老人性血管腫・・・
というものです。イヤな名前ですね・・・
この老人性血管種とはどんなものかと申しますと
1~3mm位の大きさの赤い小さな斑点で
形は丸、ないし、ゆるい四角形です。
痛くもかゆくもなく
お酒を飲んだり、体があったまって出てくるわけでもなく
ただポツネンと見えます。
押してみると一瞬赤みが引いたように見えても
すぐにジュン・ジュワ~っと赤みが見えます。
体中どこにでもできますが、
顔や首、胸元など目立つ場所に出てきて
気付く、気になる方が多いですね。
正常な毛細血管は
開いたり閉じたりしますが、このものは
開きっぱなしで閉じません。
血管が主成分の腫瘍ですから
中身は血なので赤いのです。
治療は簡単です。
ほくろ除去の要領で簡単に除去できます。
クモ状血管腫の多発は肝臓疾患との関連
老人性血管腫の多発は糖尿病との関連がある
とも言われていますので
気になるかたは一度診察うけてみられると
いいと思います。
昨日はクリスマスでしたね
みなさまいかがでしたでしょうか?
ここ表参道は
イルミネーションの効果もあり
毎日夜になると
人口密度が上昇しています。
殊更この数日は、聖夜の効果もあり
街の温度も上昇していた気がします。
さて
血管腫というのは
血管でできたできものの一種です。
これもしみ・ほくろなどと
同様
実るほど、年輪を重ねるほど
できやすくなり
きっと誰しもが、身につけることになるものの一つです。
今度はこれについて
少々見てみます。
健康・正常な皮膚は
常に一定の厚みの角質層を
作ります。
その角質の新陳代謝に
乱れが生じると
皮膚表面に凹凸が生じるようになり
体質によっては
このようなプツッとした膨らみとして
現れます。
白く光沢がある中身
芯のようなものは
角質成分、ケラチンなどが乾燥せずに
濃縮されたものです。
新陳代謝の乱れで生じるものですから
病気というようなものではありません。
内臓疾患やその他皮膚病などの心配もありません。
しかし
顔にできやすいものなので
気になってしまう方
多いですね
白ニキビもこれに似ています。
白ニキビは毛穴に生じるものですが
このミリウムは、毛穴や皮脂腺とは無関係です。
皮脂分泌は思春期以降活発となり
いわゆる中年を過ぎると減っていきます。
ニキビはそういう
ホルモン、代謝の活発な時期にできるものですが
ミリウムは関係ありません。
老若男女問わず
いつでも、どこでもできます。
新陳代謝の乱れですから
完全にできなくすることはできませんが
治療はいたって簡単です。
中身を出してしまうだけで
ふくらみはすぐに消失し、ペたっとします
翌日には通常メイクも可能です。
その後の赤みもすぐに消えてしまいます
少年少女
新陳代謝がいい子どもたちの場合は
自然にポロッと取れる場合も多いですが
人生経験を積んで
ある程度大人の階段を上ってしまうと
待っててもなかなか
出て行ってくれませんので
取ってしまうといいかもしれません。
目のまわりにできる
光沢のある1~3mm位の
プツッとした膨らみがそれです。
稗粒腫とも言います。
これも日常診療でよくお見かけします。
白ニキビのように
ポツッと膨らんでいるので
お化粧してもうまく隠れない厄介なものです。
これ
簡単に取れます。
跡もきれいになります。
寝過ぎで、脂肪がたまるらしい・・・
眼の周囲なので、どうやら涙を作る組織の
栓が詰まっているらしい・・・
眼科に行く?
次回はこれについての
小話を少し・・・
油断して
脂肪がついてしまう場所なら
どこにでも
発生しうるものです。
手放さず
愛情を注いで
育てても問題ありません
良性ですから
でも、成長すると
際限なくどんどん大きくなっていきますから
顔や手などの露出部
にできると整容的に問題となりますし
体幹(胴体)にできると
寝た時に何かの上に乗ってる
みたいな違和感、痛みなど
機能的な問題となることもあります。
露出部にしろ非露出部にしろ
あまり大きく育ててから
手術を決意するより
早いうちに取ってしまった方が
賢明な場合が多いですね。
皮下脂肪
ジム通いで、少しずつ少しずつ
削っているつもりですが
一向に変化の兆しが、ヘっている実感がない・・・
歯に衣着せず現実を突き付ける
体重計
告知されるメーター表示も
変化ありませんし
頑張ってる・・つもり・・なのに減らない
つらいものですね
むしろ・・逆に・・増加中であります・・・
さて、
脂肪腫
ダイエットに大成功!!激やせ
あるいはメタボメタボメタメタ・・・
など体重の増減に伴って正常な皮下脂肪
というものは減ったり増えたりしています。
しかし、脂肪腫は
ご本人がダイエットに成功しても
しぼみません
勝手に育っていますので膨らみ、しこりは
周囲の海面、海抜の低下により
氷山の一角は
よけいに目立ちます。
逆に
まずい・・・飲み会連チャンし過ぎっ
やっちまった~的な急激な体重増加でも
腫瘍の成長はマイペースですから
腫瘍の周りの皮下脂肪が増加
海抜の上昇に伴い
カモフラージュされて目立たなくなります。
もともと
脂肪腫があったけど
ダイエットの成功を機に
急にあらわれた!
と言ってクリニックを受診する方
少なくありません。
脂肪の塊
と言われることが多い腫瘍です
しこりがあって・・・
どうも脂肪の塊みたいなんだけど
大丈夫かしら?
相談にみえる患者さんは
このように話される方が多いですね。
油断するとすぐに増えていくイヤなやつ
ジムでヒーコラがんばっても
なかなかお別れしてくれない
メタボの権化
次回この脂肪腫というできもの
について少々綴ってみます
風船
袋
が本体ですから
袋ごと摘出手術してしまえば
一件落着、めでたしめでたし
となるのですが・・・
病院にやってこられる時に
ほとんどの方が化膿して、腫れた状態で見えます。
一度炎症、化膿した粉瘤は
通常炎症がおさまるまで、手術は待機します。
炎症を起こしている時は
まず中の膿を
中身を外に出すだけの処置
切開、排膿・・・せっかいはいのう・・・ということだけ
をします。
諸悪の根源である、ボス、袋は取りません。
思い切って
病院にきて
手術を受ける覚悟もできてるのに
なんですぐ手術して取ってくれないんだ!!
というお気持ち
お察しします。
皆さんどうせなら、
切開排膿でなく、ふくろごと取っちゃって
とおっしゃいます。
ですが
このできものは風船のように、伸び縮みし
今は・・・化膿して腫れあがっています。
炎症を起こしていない平穏無事な時には
米粒のように
小さく、おさまって隠れています。
膨らんだ状態で摘出すると、野球ボールの
直径くらいの傷あとが残ります。
一旦中身を出して
小さくなるのを、おさまるのを待てば
米粒の傷あとで済みます。
実際には
炎症中は傷跡が大きくなってしまうことのほかに
再発率が、上がってしまう事が
手術を延期する大きな理由でもあります。
化膿中は中身の膿の繁殖
勢力拡大の激しさ、速度は半端ではありませんので
袋がびよーんと
伸びて、膨らむスピードが追いつかず
袋は破裂してしまいます。
膿と、袋の破片とがごちゃごちゃになったりしています。
手術をして、
ちょっとでも
ふくろの成分が傷口に残存すると
・・・再発・・・・
というしくみなので
こちらとしても
すぐに取って差し上げたいのは
やまやまなのですが、
お待ちいただくわけであります。