美容を専門とし皮膚科・形成外科医として長年の経験を積んできました。長年培ってきた「経験」と「熟練の技術」そして、なによりも貴方を思う「こころ」が最新鋭の機械性能を最大限活かせるのです。

お悩み

  • アザ3 続き・・

    先日雪が降りましたね

    都内も結構つもりました

    と言っても朝方だけで、出勤には影響ありませんでした。

    それにしてもまだまだ寒いですね

    夜は殊更冷えます

     

    しかし今朝の日差しは眩しく

    春の訪れがゆっくりと近づいているのを感じました。

    マフラーもいらなかったですね

     

    さて扁平母斑ですが

    茶色く見える原因はメラニン色素が増えていることで、

    例のメラノサイトが原因です。

    扁平母斑においては

    メラニン色素自体は確実に増加しているわけですが

     

    メラノサイトの数が増えている

    メラノサイトの数は変わらないが、活性が上がっている

    この2つの見解・状態があります。

     

    レーザー治療で

    メラニン色素(製品)は除去できますが

    通常の治療ではメラノサイト(工場)は壊れません。

     

     

    太田母斑では、

    異常なメラノサイト(真皮メラノサイト)を破壊しますが

    真皮メラノサイトは正常な表皮メラノサイトとは

    構造が異なるので、

    レーザーで破壊することができます。

     

    たとえるなら 

    表皮メラノサイト=工業地帯で昼夜稼動する巨大な工場

    真皮メラノサイト=小さな町工場

    といった感じでしょうか

    レーザーという強力な破壊行為

    大災害・ハリケーンにどちらが耐えられるか

    という感じかもしれません。

     

    扁平母斑のメラノサイトは

    表皮メラノサイトですが、前述のように

    活発あるいは数が増えています。

    レーザー治療によりメラニンは減りますが

    工場はそのままのため、またすぐに

    製品が作られ再発

    完全に元に戻ってしまいます。

     

    しかし、治療の難しい扁平母斑の中でも

    治療に反応するタイプもあります

    工場での生産が減ったのか

    工場自体が減ったのか

     

     

    治療に反応するのはごく一部という

    難しい扁平母斑ですが

    未治療の方はテスト照射から行ってみたほうが良い

    と思います。

  • 花粉症?2

    ぼちぼち

    厳しくなって来たようです。

    花粉・・・?

    鼻水が出て、だるいです。

     

    室内外、各部屋の温度差が激しく

    体長管理は万全に行わないといけませんね。

    風邪であるはずはない。

    ないに違いないはずです??

     

    朝出勤前に

    抗アレルギー剤を飲むようにしていますが、

    忘れるとつらい時があります。

     

    Myくすりボックスに

    薬を入れて整理していまして

    それをカバンにいれて、持ち歩いているのですが

    カバンに入れるのを忘れてます・・・

     

    自宅のテーブルにおいたまま

    出しっぱなしです。

     

    職場の診察机に、非常用に入っている

    ヤクがあるのを思い出して

    飲みました。もう在庫わずかです。

     

    早めの予防と対策が重要ですね。

    忘れずに、携行しないといけませんね。

    早速明日からは

    カバンに入れなおします。

     

  • アザ3

    扁平母斑

     

    茶色い境界明瞭な色素斑です。

    全身どこにでもできます。

      

    ほくろの様な黒さや、太田母斑の様な青さ

    血管腫の様な赤さなどはありません。

    茶色いことが特徴です。

     

    皮膚の質感は正常で

    太田母斑と同じように、色調だけが茶色いもの

    肌がザラザラして剛毛、太い毛が生えてくるもの

    茶色と言っても色ムラ、濃淡があるものなど

    種類があります。

     

    欧米では、それぞれを

    別のものとして、種類分けしていますが

    日本では全てまとめて

    扁平母斑と総称しています。

     

    次回詳細に書いてみます。

  • アザ2

    太田母斑

     

    多くは顔の片側に生後間もなくか

    思春期頃に発症する

    濃い青色調(黒っぽい色)をした色素斑です。

    三叉神経という顔面の知覚神経の分布に

    一致する特徴があります。

     

    産毛の量、肌ざわりなど皮膚の性質は

    健康な皮膚と変わりませんが、

    メラニン色素が過剰にあるため、

    色は濃い青に見えます。

     

    青く見えることが大きな特徴で、

    その場合は一目で、診断できますが、

    茶色に見える場合もあります。

     

    その際は後述する扁平母斑という

    茶アザとの鑑別も必要になってきます。

     

    どちらも、治療は同じなので

    厳密に診断する必要性はないように思えますが、

    治療にかかる回数や、

    完全に抜けるかどうか、またそれまでの期間など

    治療効果が大きく異なるため

    どちらなのかはっきりと

    分かった方が患者さんにとっても

    治療に当たる側にとっても心構えや心境が変わってきます。

     

    この色素斑の原因は

    真皮メラノサイトです。

    メラノサイトを真皮から消すことが治療となります。

     

    治療はQスイッチレーザーです。

     

    ADMとでき方、治療など

    かなり似ている疾患ですが、発症時期や

    見え方の違いなど微妙に異なる面もあり

    ADMと太田母斑がまったく同じものなのか

    はたまた別の病気なのか・・・

    この議論は諸説あり

    まだ結論に至っていません。

     

    厳密には同じでも別であっても僕は構いません。

    治療により完全に除去できますから。

     

    ただ、完全に良くなるまで非常に時間がかかります。

    1回の治療ですぐに消えたりしません。

     

    一度レーザー治療をすると

    2回目を当てるまで半年ほど待たなければなりません。

     

    レーザー治療は対象であるメラニンを破壊しますが

    その時の強力な刺激により皮膚に炎症が生じます。

    炎症が残っているうちにまた

    強い炎症を加えると炎症が蓄積し

    皮膚へのダメージが強くなりすぎてしまいます。

     

    数回の治療が必要になりますので

    完全に除去できるまで年単位の治療が必要です。

    そのため、できる限り早く治療を開始することが

    早い結果へとつながっていきます。

  • アザ

    先天性または

    生後間もなく発症するしみ

    アザ

     

    実際にクリニックでも

    小さなお子さんの治療をしています。

     

    若い人のしみ

    の中には、これらのアザが含まれていることも

    しばしばありますので、

    今回

    アザについて書いてみます。

  • 炎症性色素沈着 番外編2

    レーザー治療は安全に

    メラニン色素のみを除去し、シミを取ることができる

    画期的なマシンです。

    ですが実際には、

    きれいにシミが抜けましたね!!と

    結果・治療の成果

    が出るのには、時間がかかります。

     

    レーザーを当てても

    すぐにシミは消えず、徐々に色が薄くなっていくのです

     

    すぐに色が抜ける方もあれば

    時間をかけて、色が抜けていく方もあります。

    きれいになるまでに

    かかる時間の差、個人差は

    非常に大きな幅があります。

     

    実はレーザー照射自体、

    強力な紫外線照射に近いような刺激であり

    皮膚に炎症を引き起こします。

    そのため

    レーザーを照射されれば誰でも

    その部分に、レーザー後の炎症性色素沈着が生じています。

     

    炎症性色素沈着が強力に出てくると

    シミが抜けていくよりも、

    皮膚深部でより強烈に色素が発生するわけなので

    レーザーの前より色調が濃くなってしまうことがあります。

    これには患者さんはもちろんのこと

    われわれも悩まされます。

    必ず、時間の経過とともに炎症は和らぎ

    元のシミも薄くなっていき、結果は出てくるのですが

    一時的とはいえ

    元の状態より濃くなってしまうのは

    たまったものではありません。

     

    どのくらい炎症性色素沈着が発生しそうか

    ある程度、傾向がありますので

    あらかじめ、お話しして治療にあたりますが

    時に想像した以上に強く色がでることもあります

    なんとかしたいのですが

    完璧に防ぐというのは現実的にまだ難しいものがあります。

     

    それでもレーザー後の炎症性色素沈着を

    抑えるべく日々、調査、研究に専念しております

    いつか魔法のように、パッと

    メラニンを消せる日を夢見て

     

  • 炎症性色素沈着 番外編

    この色素斑

    悩まれている患者さん

    多くいらっしゃいます。

    実は、同様に

    我々医療従事者も悩まされる機会が多くあります。

     

    しみ、そばかす、ニキビ跡

    現在はさまざまな用途、目的に応じて

    無数のレーザーが存在しています。

    レーザーは特定の対象物

    ほとんどの場合、メラニン色素の色

    “クロ”

    に反応することを利用して、

    治療に応用されています。

     

    特定の対象物:メラニンまたはクロい色素

    と言うのは、皮膚の中でも限られた部分にしか

    存在していません。シミや毛=脱毛

    ターゲットだけをやっつけて

    (メラニン色素あるいはそれをたくさん持っている細胞のみ)

    メラニンの存在しない部分

    (正常・健康な皮膚)に対しては

    ほぼ無害

     

    このような特性から

    レーザー治療においては

    安全に、シミだけをやっつけること

    あるいは

    安全に、脱毛することが

    できるわけです。

     

  • 炎症性色素沈着4

    皮膚の炎症により生じる副産物

    それがこの色素斑です。

     

    前回までの小話で

    《炎症》というものが、厄介な存在であることは

    なんとなしにお伝えできたでしょうか?

     

    炎症が皮膚に発生すると

    必ずそのあとに

    時間差をおいてメラニンの生成が活発になるのですが

    その程度には非常に差があります。

    もともと人種、体質により

    炎症性色素沈着の発生頻度、発生強度は異なります。

    なんとも、残念なことに

    我々アジア人は強く出やすい人種です。

     

    さて、この色素斑の治療法ですが 

    シミの正体は炎症・・・ですから

    治療の目標はまず

    炎症を沈める、なだめることに尽きます。

    炎症が落ち着きましたら

    そのあとに

    メラニン色素の工場に対して、

    あるいは

    工場で働いている従業員の方に対して

    色素をたくさん作るのを

    控えてもらう。

    普段どおりで構いませんから

    あまり働きすぎず、

    そんなに色素を作らないでも、大丈夫ですよ

    無理しないでください

    体に毒ですよ

    と説得する事が治療となりますね。

     

    実際の説得、交渉?の際には

    いろいろなテクニック、裏ワザもありますので

    ご相談ください。

     

     

  • 花粉症

    花粉症

    慢性疲労など

    しばらく体調を崩しておりまして、ブログは

    ご無沙汰しておりました。

    また、徒然に再開していきますので

    よろしくお願いします。

     

    くしゃみ、鼻水、目の痒みなど、花粉症の諸症状は

    早めの内服で、抑えられます。

    今まで平気な方でも、突然に発症するのが

    花粉症ですから

     

    なんだかだるくて風邪みたい・・・

    肌も荒れるし・・・

     

    風邪ではないかも知れません。

    花粉で肌が荒れる方もありますので、

    気になる方は、一度チェックされるといいと思います。

    花粉症の程度は血液検査ですぐに

    分かりますので。

     

  • 炎症性色素沈着3

    皮膚の炎症により生じる副産物

    それがこの色素斑です。

     

    虫刺されの跡

    ニキビのあと

    正座する方の膝の茶色い座りだこ

    バイオリン奏者の方の首のたこ

     

    上記の茶色い要素は、すべて炎症性色素沈着と言えます。

    かなり守備範囲の広いシミですね。

    前回の小話での日焼けの色グロも、これです。

     

    はて、

    日焼けは冷めるというか

    冬になれば素肌の色に戻るけど・・・

    他の炎症性色素沈着は取れない

    て言うか

    ほっといても薄くはならない気がする。。。

    と言う方あると思います。

     

    これはごもっとな見解で

    なかなか薄くなってくれない

    頑固な炎症性色素沈着は多くあります。

     

    日焼け肌がもとに戻るように

    そのシミの色が抜けてくれるかどうかは

    もともとの刺激、炎症の強さが影響します。

     

    夏の海で一度だけ日焼けした。

    これは1回の強力な紫外線刺激です。

    強い刺激ですが、1回こっきりなので

    こういうものは意外と早く引きますね。

     

    しかし、正座やバイオリン演奏家の方など

    日常生活の上で毎日繰り返される行為

    皮膚がこすれる、押しつける

    摩擦や圧迫。

     

    これらの慢性的物理的刺激は

    非常に弱い力で、長い時間をかけて

    皮膚に炎症を生じさせて

    シミとなりますから

    刺激をやめても、元の状態に戻るまで

    作る時と同じように

    長い時間が必要となります。

     

    ニキビやニキビ後のシミでお悩みの方多いです。

    ニキビ後のシミも

    この炎症性色素沈着ですから、

    ニキビの化膿が治まれば

    シミは自然と薄くなっていきますが、

    何度もニキビが治ったり、できたりと繰り返してしまう方が多く

    繰り返す結果

    そこに何度も炎症が加えられ

    時に頑固なニキビ跡の色素沈着が発生します。

     

    次回は治療の方法について書いてみます。