わきが治療
わきが(腋臭症)は、「人と距離を取りたくなる」「日常の場面で緊張してしまう」など、心の負担にもつながります。
榊原クリニックのわきが治療は、においをしっかり改善することはもちろん、再発の不安なく日常を過ごせる状態を目指しています。
そのために原因となる汗腺を直接取り除くクワドラカット法を中心に治療を行っています。
傷跡や生活への影響にも配慮しながら、お一人ひとりの状態に合わせてご提案します。
わきが(腋臭症)とは
わきが(腋臭症)とは、わきの下から発生する特有の強いにおいを主症状とする疾患です。一般的に「わきが」と呼ばれ、単なる汗のにおいとは異なる点が特徴です。
皮膚にはエクリン汗腺とアポクリン汗腺という2種類の汗腺がありますが、腋臭症の主な原因となるのはアポクリン汗腺です。アポクリン汗腺から分泌される汗には脂質やたんぱく質が含まれており、皮膚表面の常在菌によって分解されることで、独特のにおいが生じます。
アポクリン汗腺は思春期に発達するため、症状も思春期以降に目立ち始めることが多く、においによって日常生活や対人関係に影響を及ぼすケースもあります。
また、この汗には色素成分が含まれることがあり、下着やTシャツのわき部分が黄ばむ原因にもなります。暑い時にかくサラサラとした汗のニオイとはそもそもの原因が異なるのです。
わきが(腋臭症)の原因

アポクリン汗腺は、わきの下以外にも耳の中やデリケートゾーンなどに存在します。「耳垢が湿っているとわきがの可能性が高い」と言われるのは、耳の中にもこの汗腺が多く存在するためです。これには、ABCC11遺伝子など遺伝的な体質が大きく関係しています。一方で、よく耳にする肉中心の食生活がにおいを強くするという説については、現時点では科学的に十分な根拠があるわけではありません。
優性遺伝の関係もあるため、両親のどちらかがわきがである場合もあります。
榊原クリニックの
治療方針

わきが治療は、「におい」だけでなく「心の不安」に向き合う治療です。
わきがのお悩みは他人に相談しづらく、
「近づかれたらどうしよう」
「電車で隣に座られたくない」
といった不安が日常のさまざまな場面で積み重なっていきます。
榊原クリニックでは、単に症状を抑えることではなく、患者さまが安心して普通の生活に戻れることをゴールに治療方針を組み立てています。
一時的な対処ではなく、長期的に不安から解放される状態を目指すことを大切にしています。
確実性の高い術式にこだわる
私は、大学病院勤務時代から手術において最も重要なのは「確実性」と「安全性」だと考えてきました。
わきが治療では、効果が不十分な場合、においが残ったり再発したりする可能性があります。そうなると、患者さまの不安は再び大きくなってしまいます。
そのため当院では、治療効果と侵襲の少ない術式を中心に長年経験を積み重ねてきました。一時的な改善ではなく、治療後に「もう大丈夫」と思える状態を目指すことを重視しています。
体への負担を減らす
「クワドラカット法」
当院では、体への負担と治療効果のバランスに優れた「クワドラカット法」を推奨しています。最大の特徴は、しっかりとにおいの元を取り除きつつ、お体へのダメージを最小限に抑えられる点です。局所麻酔による日帰り手術が可能で、両わきを一度に治療することもできます。手術時間を短くし、傷跡も目立ちにくいよう配慮されているため、日常生活への影響が心配な方でも安心して受けていただけます。「普段通りの生活を送りながら、確実に治したい」という方に最適な治療法です。
クワドラカット法をおすすめする理由
- 局所麻酔で対応可能
- 手術時間を短縮し、体への負担を軽減
- 傷跡が目立ちにくいよう配慮できる
- 両脇を同日に治療できる
- 入院不要で生活への負担が少ない
治療効果と安全性を両立しつつ、患者さまお一人おひとりの生活環境に無理なく合わせられる点を高く評価しています。
当院が「導入しない治療」
がある理由
近年では、切らない治療機器なども広く知られています。
傷跡が残りにくいという利点はありますが、においの改善度合いには個人差が生じやすい面もあります。当院が大切にしているのは、治療後に患者様が「不安から解放された」と感じられることです。
そのため、効果の安定性や再発リスクまで考慮し、当院の方針に合う術式のみを導入しています。
におい治療は、正解が1つではありません。
当院では、次の順で一緒に決めます。
- 生活の制約をどこまで許容できるか(仕事/育児/スポーツ)
- 傷跡をどれだけ避けたいか
- “確実性”をどれだけ重視するか(再発の許容度)
クワドラカット法とは?

クワドラカット法は、わきが(腋臭症)や多汗症の根本的な原因となる「汗腺」を直接除去するために開発された手術方法です。
従来の手術で課題となっていた「入院の有無」「傷跡の大きさ」や「ダウンタイムの長さ」を改善し、かつ再発を抑えることを目的に、大学病院と共同で開発されました。
数ミリのわずかな切開から特殊な器具を挿入し、ニオイや汗の元となるアポクリン汗腺・エクリン汗腺、そして毛根をしっかりと切除します。体への負担を最小限に抑えながら、確実な治療効果を追求した画期的な術式です。
小さな切開で再発を抑える
皮膚への切開はわずか1cm程度。治療範囲が広い場合でも、2か所の入り口だけで対応可能です。そこから直径約3mmの特殊なカッター(クワドラカットメス)を皮下に挿入し、においや汗の原因となる汗腺を直接取り除きます。皮膚を大きく切り開く従来の手術法に比べ、傷跡が目立ちにくいのが特徴です。
また、汗腺の除去状態を丁寧に確認しながら手術を進めることで、再発のリスクを抑えやすい仕組みになっています。
保険治療(皮弁法)との違い


保険適用で行われる代表的な手術が「皮弁法」です。剪除法は原因となる汗腺を目で確認しながら除去できるため、再発が少ない方法とされています。
一方で、一般的には8cm以上の皮膚切開が必要になることが多く、傷跡が大きくなりやすいという側面があります。術後は圧迫固定の期間も長く、日常生活への制限が強くなる傾向があります。
クワドラカット法は、剪除法と同様に汗腺を直接除去する方法ですが、切開は1cmに抑えられます。そのため、傷跡の目立ちにくさや術後の生活への影響という点で違いがあります。
費用面では、剪除法は保険適用のため自己負担を抑えられますが、クワドラカット法は自費診療となります。
他治療(切らない治療・吸引法など)との違い
わきが治療には、ミラドライなどの切らない治療や、吸引法・超音波法といった方法もあります。
ミラドライは切開しないため傷跡が残らないという利点がありますが、効果の現れ方には個人差があり、複数回の施術が必要になる場合もあります。
吸引法や超音波法は比較的小さな切開で行いますが、汗腺を完全に取り除くことが難しい場合もあり、再発の可能性が指摘されています。
クワドラカット法は小さな切開を行い、原因となるアポクリン腺を直接除去する方法です。
治療法ごとに「傷の大きさ」「再発リスク」「ダウンタイム」「費用」が異なります。
どの点を重視するかによって、適した治療法は変わります。
治療(クワドラカット法)の流れ

初診:院長の診察
においの強さや汗の量、皮膚の状態などを把握し、クワドラカット法が適しているかを判断します。
治療法の仕組みや費用、ダウンタイムについても分かりやすくご説明しますので、疑問や不安な点があれば遠慮なくご相談ください。

採血・検査
安全に施術を行うため、必要に応じて採血や事前検査を行います。
体調や既往歴を確認し、問題がないことを確認したうえで手術へ進みます。

手術日の予約
治療方針にご納得いただけましたら、手術の日程を決めます。
お仕事や学校など、日常生活への影響を考慮し、無理のないスケジュールで調整いたします。
片側ずつだけでなく、左右同時の手術も可能ですので、通院回数を減らしたい方もご相談ください。

麻酔
手術当日は局所麻酔を使用します。
麻酔時の痛みを和らげるため、麻酔クリームや極細針を使用するなど、細心の配慮を行っています。
麻酔の効きを十分に確認した上で、安全に手術を開始します。

手術
わきの下を1cmほど小さく切開し、そこからクワドラカッターを入れて原因となる汗腺を取り除きます。
手術時間は、両ワキ合わせて40〜60分程度が目安です。
傷口は小さいため、縫合も必要最小限で済みます。術後はガーゼで圧迫固定を行い、そのままご帰宅いただけます。

1週間後に抜糸
術後、約1週間で抜糸を行います。経過が順調であれば、日常生活の制限も徐々に解除していきます。
万が一、抜糸までの間に痛みや違和感がある場合は、いつでもご連絡・ご相談いただけます。
クワドラカット法の
施術詳細
| 施術時間 | 両ワキ約40~60分 |
| 施術回数 | 1回 |
| 痛み | 局所麻酔下で行うため手術中の痛みはほぼなし |
| 傷跡 | 約1cmの小切開 |
| ダウンタイム | 固定約3日/1週間で抜糸 |
| 術後から抜糸までの制約 | 肩から上に腕を挙上しない/重い物を持ち上げない/ジムや激しい運動、トレーニングを控える |
| シャワー | 下半身は翌日から可/全身シャワーは固定解除後 |
| 副作用 | 痛み・内出血・腫れ・しびれ・しこりなど |
| 禁忌事項 | 妊娠中・授乳中/局所麻酔アレルギー/ケロイド体質/重度の糖尿病・心疾患・出血傾向など |
わきが治療の
保険適用について
わきが(腋臭症)の治療には、保険適用で受けられる方法と自費診療による方法があります。症状の程度や診断内容によっては、健康保険を用いた手術が可能です。
ただし、治療法によっては術後の生活制限や傷跡の残り方に違いがあるため、それぞれの特徴を理解したうえで選択することが大切です。
皮弁法は、保険適用
保険が適用される手術として知られているのが「皮弁法」です。
皮膚を反転させて汗腺を取り除く、確実性の高い方法ですが、どうしても切開範囲が広くなってしまいます。そのため、術後の固定期間が長引いたり、傷跡が目立ってしまったりすることがあります。
また、体への負担を考慮して片側ずつの手術になることが多く、お仕事や学校をお休みしにくい方にはハードルが高い側面もあります。もちろん費用面でのメリットはありますが、当院では
「傷跡をきれいに治したい」
「早く日常に戻りたい」
という患者さまのご希望に合わせ、より体への負担が少ない治療法を推奨しております。
他院の修正について
まれに、他院でわきが手術を受けたものの、においが気になる、仕上がりに不安が残っているといった理由でご相談に来院される方がいらっしゃいます。
基本的には、まず手術を受けられた医療機関へ相談されることをおすすめしています。術後の経過や施術内容を最も把握しているのは、担当した医師であるためです。
それでも不安が解消されず、悩まれたうえで来院された場合には、状態を確認したうえで対応を検討いたします。
再手術をご希望の方へ
再手術を行う場合、皮膚や皮下組織の回復を待つ必要があるため、原則として前回の手術から6ヶ月以上の期間を空けていただいております。
修正治療は、初回の手術以上に組織の状態が複雑であり、手術後の癒着も考えられるため、より慎重な判断が求められます。現在の症状や患者さまのご希望をじっくりとお伺いし、医学的に見て最適な解決策をご提案いたします。
わきが治療の料金
| クワドラカット※内服薬込み | 両脇 | ¥275,000 |
|---|
お支払い方法
- 現金
- クレジットカード(VISA/Master/JCB/Amex/Diners)

わきが治療の
よくあるご質問
クワドラカット法で“完全に無臭”になりますか?
アポクリン汗腺の約80~90%を除去することで、ほとんどの方がにおいを気にせず過ごせるようになりますが、「完全な無臭」を保証するものではありません。感じ方には個人差があるため、予想される効果については診察時に詳しくご説明します。
ダウンタイムはどれくらい?
術後は約3日間、圧迫固定を行います。この期間は両腕を肩より上に上げることができないため、洗髪や着替えに制限があります。
固定が外れたあとは徐々に日常生活へ戻れますが、完全に違和感がなくなるまでには個人差があります。創部のきれいな回復のためにも、固定期間中は安静を保つことが大切です。
入院は必要ですか?
入院の必要はなく、局所麻酔を用いた日帰り手術を行っています。手術時間は両ワキで約40~60分程度が目安となり、当日はそのままご帰宅いただけます。
両脇同日に手術できますか?
原則として両ワキ同日に行います。両側を同時に固定することで患部の安静を保ちやすく、合併症のリスクを抑えられるほか、通院回数を減らせるメリットもあります。
どのくらい会社・学校を休まなくてはいけないですか?
術後3~5日間は腕を固定するため、力仕事や激しい運動は控えていただきます。デスクワークであれば早期復帰も可能ですが、余裕を持って5日程度は安静にできるスケジュールでの手術をおすすめします。
ミラドライとどっちがいい?
「ミラドライ」は、皮膚の上からマイクロ波で汗腺を破壊する治療なので傷跡が残りません。長期的な効果は期待できるものの、再発の恐れがあります。そのため、複数回の施術が必要になることがあります。それに対し、「クワドラカット法」は1cm程の切開で直接汗腺をカットし吸引する治療です。
除去することで再発することはありません。
症状やライフスタイルによって最適な方法は異なるため、診察時に詳しくご提案いたします。